基礎
昨夜、久しぶりに...
首都圏のとある学校(四つの谷の偏差値63)の入試問題を解いていました。
中学受験を控えている6年生(男子)の力試しで使用するため、です。
この学校の入試問題(特に最初の大問)は、良問ぞろいで、
弱点を見つけるために、とってもはなまるマーケット!(古っ)
だからです。
問題を解いていると、風呂上がりのシャイな豚児がフラッと来て、のぞき込みます。
「あぁ、太郎君と次郎君が出てくる問題とか、なつかしぃぃぃい」
と、微笑みます。
たしかに今、シャイな豚児の数学(代数)の進度は、すでに2次関数。
そこで、
「今考えてみて、中学受験で習った算数は役に立ってると思う??」
と、聞いてみました。
すると、少し考えてから
「数学は文字式を使って解くから、算数とは全然違うように見える、けど...」
「・・・けど?」
「受験で習った特殊算は、味気ない文字式と違って、
『なんでそれで解けるのか?』っていうのが、文章問題だから使う状況が浮かんで
すごく納得できるし、その考え方は数学の文字式の理解でも役に立つ気がするなぁ」
とのこと。
算数が苦手だった(ちなみに、今でも数学は学校で中の上、程度)、
シャイな豚児の言葉とは思えないほど、真上からの「ありがたい」お言葉。
えらくなったのぉ~
と思いつつ、言葉には出さず、シャイな豚児のセリフに驚きました。
というのも、このセリフ、まさに弱点を克服する重要なポイントだからです。
弱点を克服するには、基礎が大事
いまさら、改めてお伝えする必要などない、当たり前田のクラッ(割愛)。
しかし、基礎固めとは、簡単な問題を反復して出来るようになる!こと
では、断じてありません!!!
実際の受験問題は、基礎ではなく応用問題。
一見、どこから手をつけて良いか分からないような応用問題ですが、
じつはっっ!
いくつかの基礎問題が組み合わさってできていることが、ほとんどです。
そうしますと、大切なのは、ひとつひとつの基礎問題で、
どんな場合に、どのような考え方で、どうやって解けばいいか
をきちんと理解し、もつれた糸をほどくように冷静に当てはめていけば、
普通の応用問題(一部、ヤバいやつもありますが:汗)は、必ず解けます。
シチュエーション、メソッド、そして、テクニック
これが三位一体となって定着することが、基礎固め。
問題を読むと同時に、使用する定型的解法がいくつか自然に浮かんでくる状態、
これができるようになることが、基礎固め。
中学受験に限らず、これは大人になっても必ず役に立つと思います。
基礎力とは、解法の引き出しを増やし、きちんと並べる力。
応用力とは、並んだ解法の引き出しをリンクし、順序だてて使える力。
ただ、やみくもに簡単(基礎的)な問題をやって、できる気になっても、
少し形式が違ったり、応用問題にとりかかろうとすると、
わからない、できない ⇒ キライ な、まま。
「できる喜び」という、甘い蜜を吸うことなく、他の花へと心が移ってしまいます。
それは、基礎固めではありません。
単なる、基礎の押し売り です。
算数については、イメージしやすいかもしれません。
でも、これは中学受験において、算数以外のすべての科目でも、全く同じです。
特に、国語。
「勉強のやり方がわかりませぇぇぇぇん!」
というお困りの声、最近よく伺うのですが 汗
算数よりも、国語のほうが、このパターンにジャストミ~~~~~ㇳ!!!!!
するんです。
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