シャイな豚児が浅野に行きたいと言い出した!2019 と、その後

中高一貫男子校出身の父親と、シャイな豚児の中学受験の記録とその後、です。

禁欲

シャイな豚児の中学受験は、終了しました。


今はまた、いつものように淡々と、学校に通っています。


朝6時に起きる習慣は、終了後も毎日、そのまま続いています。


少しだけ楽しそうなのは、中学受験が終了した日に購入した、名探偵コナンのマンガの続き(30巻からの10冊分)を読めることと、PS Vita の新しいゲームソフトができるからでしょうか。


ちなみに我が家では、受験直前期間中も、マンガ断ち、ゲーム断ち、テレビ断ち等の禁止事項は、全く設けませんでした。


ただひとつ、何度も伝え続けた(ている)ことは


「けじめをつけて、まずはやるべきことを、きちんとこなす」


ただ、それだけ。


決められたことをきちんとこなしていれば、それ以外は何でも自由にさせていました。


なぜなら、我が家の中学受験の目標は、


①勉強が好き(嫌いでない)でいること
②自宅学習(ひとりで決められたことをこなす)の習慣をつけること


だからです。


シャイな豚児は、塾には土曜日しか通わなかったので、平日は学校から帰宅後、ひとりで学習することになります。


私は、シャイな豚児の進行マネージャーとして、スケジュール管理を行う役に徹しました。


シャイな豚児にとって、その時に必要な学習方法や内容を見極め、教材を選び、毎日こなす量とやり方をレクチャーし、きちんと行ったかを管理すること。


こなしていても、手を抜いていたり、やる気がなかったりした時も、もちろんあります。


それを、ノートの筆跡や解答の写し方から見極め、丁寧にアドバイスする。
(決して怒りません。)


そしてその時には、なぜそうするほうがいいのか、きちんと説明します。


それを地道に反復することで、少しずつできるようになる「成果」を、シャイな豚児が実感できるように配慮しました。


また、自宅で学習する際には、必ずラジオをつけていました。


いわゆる『ながら勉強』です。


本来、悪のように思われがちな『ながら勉強』ですが、小学生が何時間も集中力を持続して机に向かうことができるとは、私には到底思えません。


小学生でなくても、私の経験上では、1時間が限界(笑)


集中力が切れると、机を離れ、ベットに寝転び、マンガに手が伸び・・・と、結果的に勉強からも離れてしまいます。


そこで、集中力に波があっても、ラジオのおかげで机に向かっている時間を延ばすことができる『ながら勉強』の効果に期待したのです。


これは、私自身の経験則でもあります。


シャイな豚児も、いつのまにか勉強を始める前には、自分で必ずラジオのスイッチを入れてから、机に向かうようになりました。


そして、意外な副産物として、ラジオを情報源として、シャイな豚児は入試問題で出題された時事問題や一般常識を、かなり習得していました。


「これ、ラジオで言ってたよ!」


この台詞を聞いたのは、一度や二度ではありません。


我が家のような方法が中学受験に最適かどうか、それは私にも分かりません。


ただ、シャイな豚児が、毎朝6時に起きて来るたび、シャイな豚児には、禁欲よりも適した方法だったような気がしています。