禁欲
シャイな豚児の中学受験は、終了しました。
今はまた、いつものように淡々と、学校に通っています。
朝6時に起きる習慣は、終了後も毎日、そのまま続いています。
少しだけ楽しそうなのは、中学受験が終了した日に購入した、名探偵コナンのマンガの続き(30巻からの10冊分)を読めることと、PS Vita の新しいゲームソフトができるからでしょうか。
ちなみに我が家では、受験直前期間中も、マンガ断ち、ゲーム断ち、テレビ断ち等の禁止事項は、全く設けませんでした。
ただひとつ、何度も伝え続けた(ている)ことは
「けじめをつけて、まずはやるべきことを、きちんとこなす」
ただ、それだけ。
決められたことをきちんとこなしていれば、それ以外は何でも自由にさせていました。
なぜなら、我が家の中学受験の目標は、
①勉強が好き(嫌いでない)でいること
②自宅学習(ひとりで決められたことをこなす)の習慣をつけること
だからです。
シャイな豚児は、塾には土曜日しか通わなかったので、平日は学校から帰宅後、ひとりで学習することになります。
私は、シャイな豚児の進行マネージャーとして、スケジュール管理を行う役に徹しました。
シャイな豚児にとって、その時に必要な学習方法や内容を見極め、教材を選び、毎日こなす量とやり方をレクチャーし、きちんと行ったかを管理すること。
こなしていても、手を抜いていたり、やる気がなかったりした時も、もちろんあります。
それを、ノートの筆跡や解答の写し方から見極め、丁寧にアドバイスする。
(決して怒りません。)
そしてその時には、なぜそうするほうがいいのか、きちんと説明します。
それを地道に反復することで、少しずつできるようになる「成果」を、シャイな豚児が実感できるように配慮しました。
また、自宅で学習する際には、必ずラジオをつけていました。
いわゆる『ながら勉強』です。
本来、悪のように思われがちな『ながら勉強』ですが、小学生が何時間も集中力を持続して机に向かうことができるとは、私には到底思えません。
小学生でなくても、私の経験上では、1時間が限界(笑)
集中力が切れると、机を離れ、ベットに寝転び、マンガに手が伸び・・・と、結果的に勉強からも離れてしまいます。
そこで、集中力に波があっても、ラジオのおかげで机に向かっている時間を延ばすことができる『ながら勉強』の効果に期待したのです。
これは、私自身の経験則でもあります。
シャイな豚児も、いつのまにか勉強を始める前には、自分で必ずラジオのスイッチを入れてから、机に向かうようになりました。
そして、意外な副産物として、ラジオを情報源として、シャイな豚児は入試問題で出題された時事問題や一般常識を、かなり習得していました。
「これ、ラジオで言ってたよ!」
この台詞を聞いたのは、一度や二度ではありません。
我が家のような方法が中学受験に最適かどうか、それは私にも分かりません。
ただ、シャイな豚児が、毎朝6時に起きて来るたび、シャイな豚児には、禁欲よりも適した方法だったような気がしています。
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