シャイな豚児が浅野に行きたいと言い出した!2019 と、その後

中高一貫男子校出身の父親と、シャイな豚児の中学受験の記録とその後、です。

国語

「日本人なんだから、できて当然!」


突然で、すみません。


いえ、もちろん、けっして、そんなことはありません。


むしろ、母国語だからこその難しさがあるのが、国語という教科。


中学受験に臨む保護者の方のほとんどは、


多少なりとも、お子様の指導をされたことがあるのではないでしょうか?


そんな時、どうやら一番、指導方法に困るのが国語、のようです。


「なにから手をつけて良いのか、わかりません」


とおっしゃる方、多いですね。


シャイな豚児の場合、問題との相性によって合不合などの模試では


「コケる」


ことも稀にありましたが、通常であれば「貴重な」得点源。


ちなみに、登校が始まった5月下旬に行った、高輪では生徒必須の試験である


『ベネッセ学力推移調査テスト(中学2年生春休み明け?バージョン)』


中堅私立中高一貫校が多く参加しているテストですが、


今回は(たぶん)受験時期や参加校が変則的となり、


校内順位のみ!の成績発表でした。


なんっと、国語はほぼ満点!!という快挙。(ちなみに校内3位)


シャイな豚児いわく、


「今回のは、何か解けた」との、いつもの味気ない感想(汗)


小学校の時から、国語への対応力は、変わっていないようです。


では、なぜシャイな豚児は「国語が得意」になったのでしょうか??


こころあたりがあるとすれば(ほぼありませんが)、読書ですね。


当たり前川きよ(割愛)!な、回答で恐縮です。


ちなみに、近くの区立図書館へは、よく通ってました。


ここで大切なのは、本は自分で選ぶこと。


どんな本でもいいんです。


写真集は・・・???ですが。


文字に触れる機会を増やすこと、これにつきます。


しかし、読書が好き=国語が得意 というほど、シンプルではありません。


読書が好きであれば、活字に慣れているので、長文読解への抵抗がなくなります。


でも、苦手意識がなくなるだけでも、とても効果的。


特に小学3年生~5年生の間は、メッサ読書をおすすめします。


この素養があるだけで、国語力は格段にアップします。


アブソリュートリー!!


そして、あとは「受験国語の定石テクニック」を当てはめるだけ。


そしてもうひとつ。


これもおすすめですが、国語に限らずすべての科目で、


「ていねいに書く!」


習慣をつけることです。


けっして、「きれいに書く」ではありません。


なにが違うのか?


「きれいに書く」は、自己満足のため。


「ていねいに書く」は、読む人のため。


試験とは、自分の能力をアピールする機会、なのは当然ですが、


そこには必ず、


他者(採点者、先生、マーク方式であれば機械)


が介在することを、それとなぁ~く、お子さんが意識する。


それが、とても大切です。

基礎

昨夜、久しぶりに...


首都圏のとある学校(四つの谷の偏差値63)の入試問題を解いていました。


中学受験を控えている6年生(男子)の力試しで使用するため、です。


この学校の入試問題(特に最初の大問)は、良問ぞろいで、


弱点を見つけるために、とってもはなまるマーケット!(古っ)


だからです。


問題を解いていると、風呂上がりのシャイな豚児がフラッと来て、のぞき込みます。


「あぁ、太郎君と次郎君が出てくる問題とか、なつかしぃぃぃい」


と、微笑みます。


たしかに今、シャイな豚児の数学(代数)の進度は、すでに2次関数。


そこで、


「今考えてみて、中学受験で習った算数は役に立ってると思う??」


と、聞いてみました。


すると、少し考えてから


「数学は文字式を使って解くから、算数とは全然違うように見える、けど...」


「・・・けど?」


「受験で習った特殊算は、味気ない文字式と違って、


『なんでそれで解けるのか?』っていうのが、文章問題だから使う状況が浮かんで


すごく納得できるし、その考え方は数学の文字式の理解でも役に立つ気がするなぁ」


とのこと。


算数が苦手だった(ちなみに、今でも数学は学校で中の上、程度)、


シャイな豚児の言葉とは思えないほど、真上からの「ありがたい」お言葉。


えらくなったのぉ~


と思いつつ、言葉には出さず、シャイな豚児のセリフに驚きました。



というのも、このセリフ、まさに弱点を克服する重要なポイントだからです。


弱点を克服するには、基礎が大事


いまさら、改めてお伝えする必要などない、当たり前田のクラッ(割愛)。


しかし、基礎固めとは、簡単な問題を反復して出来るようになる!こと


では、断じてありません!!!


実際の受験問題は、基礎ではなく応用問題。


一見、どこから手をつけて良いか分からないような応用問題ですが、


じつはっっ!


いくつかの基礎問題が組み合わさってできていることが、ほとんどです。


そうしますと、大切なのは、ひとつひとつの基礎問題で、


どんな場合に、どのような考え方で、どうやって解けばいいか


をきちんと理解し、もつれた糸をほどくように冷静に当てはめていけば、


普通の応用問題(一部、ヤバいやつもありますが:汗)は、必ず解けます。


シチュエーション、メソッド、そして、テクニック


これが三位一体となって定着することが、基礎固め。


問題を読むと同時に、使用する定型的解法がいくつか自然に浮かんでくる状態、


これができるようになることが、基礎固め。


中学受験に限らず、これは大人になっても必ず役に立つと思います。


基礎力とは、解法の引き出しを増やし、きちんと並べる力。


応用力とは、並んだ解法の引き出しをリンクし、順序だてて使える力。


ただ、やみくもに簡単(基礎的)な問題をやって、できる気になっても、


少し形式が違ったり、応用問題にとりかかろうとすると、


わからない、できない ⇒ キライ な、まま。


「できる喜び」という、甘い蜜を吸うことなく、他の花へと心が移ってしまいます。


それは、基礎固めではありません。


単なる、基礎の押し売り です。


算数については、イメージしやすいかもしれません。


でも、これは中学受験において、算数以外のすべての科目でも、全く同じです。


特に、国語。


「勉強のやり方がわかりませぇぇぇぇん!」


というお困りの声、最近よく伺うのですが 汗


算数よりも、国語のほうが、このパターンにジャストミ~~~~~ㇳ!!!!!


するんです。

試験

7月になりました。


7月といえば、通常であれば「夏休み前」。


浮かれ気分(で Rock'n Roll ♪)...チョット チガウ


というところ、でしょうか?


今年に関しては、夏休み短縮(もしかして…冬休みもっ:涙)で、


7月いっぱい授業、しかも成績は7月末の期末考査、一発勝負!


8月は、お盆明けから授業再開!!


という学校さん、多いようですね。


一時は、秋入学を検討、なんてお話もあったようですが。


変革のきっかけとして、今回のような「外的要因」を理由にすること、


本来、私は大容認派であります。


が、


秋入学に関しては、展望を明確にし、しっかり議論と準備をすべき、かと。


そのように、いろいろな変更を余儀なくされている昨今ですが、


来春受験に臨む小学6年生、特にその保護者の皆さんは、ご心労が絶えないことかと。


お察し申し上げます。


特に、大手の受験進学塾に通われておられる6年生の保護者の皆様。


ひとつだけ、お伝えしたいことが。


それは、上位のクラスを目指して実施される、マンスリーテスト。


月末月初になると、保護者の方のブログ投稿、増えますね。


今年は6月末のマンスリーテストで、ようやく通常開催に戻ったようで。


ご心配、とてもよくわかります。一喜一憂してしまいます。


しかし、シャイな豚児の中学受験を振り返ると、


受験まで7カ月のこの時期、上位クラスになるメリットは


皆無


です。


ちなみに、シャイな豚児は、大手受験塾には通っておりませんでしたが(大汗)


ただ、中学受験を経験された保護者の方にお伺いしても、


どちからというと、今のタイミングで上位クラスに新規で入るほうが、


この先、特に大切な夏期講習で、失敗を招く恐れがあります。


夏休み期間中までに、一番大切なことは、


『弱点をきちんと把握し、どれだけ克服できるか』


これだけです。


ですので、 弱点克服がカギ となる夏休み、


急に上位クラスに入り、難度の高い問題を解くことに気を取られてしまうと、


もしかしたら、逆効果になることも...汗


マンスリーテストを含めて、試験とは、


『弱点を発見する』


最大にして唯一の、信頼できるチャンスでしかありません!


テストの点数は『なおざり』にしましょう!!


しかし、間違った問題の傾向や対策には、細心の注意を払ってください!!!


焦ることはありません。ダイジョウブです。


受験直前(もしくは受験中)の1月から、急に伸びるお子さん、


たくさんおられます。


そして、そんなお子さんに共通するのは、


今の状況を冷静かつ客観的に分析し、長期的で実現可能なプランを立て、


焦らず、慌てず、そしてそして、


「モチベーションをしっかり維持」


し続けることができたお子さんばかりです。


保護者の皆さんは、応援団として、温かく見守ってあげてください。


先生や塾の「代わり」はたくさんいますが、


お子さんにとって真の「応援団」は、ご家族以外にはおられませんから。