部活
入学して3か月あまり。
学校生活にも慣れ、初めての中間考査もおわり。
これからいよいよ、本格的な学校生活がスタートです。
シャイな豚児にとっての最大の楽しみは、部活動の本格始動。
中学1年生は、中間考査終了後の6月から、正式入部となります。
シャイな豚児が入部したのは、なんと吹奏楽部(笑)。
もちろん、本格的な楽器の演奏経験は、今まで皆無です。
いや、いちおう、幼稚園から3年間程度、和太鼓を週1回習ってましたが(汗)。
親のひいき目で見ても、センスの破片も、全く感じられませんでしたが・・・
運動部には最初から全く入部意志がなかった、シャイな豚児。
5年生の時にお伺いした学園祭では、旅行・鉄道研究部と理科研究部に興味あり。
入学する前は、将棋部・模型部・天文部も口にしてました。
『見学に行って、自分が一生懸命に打ち込めそうな、好きなところに入れば』
と、楽しそうに話すシャイな豚児に、私は常に答えていました。
驚いたことに、最近の親御さんの中には、ご子息の部活動を選ぶ時にも、介入される方がおられるようで。
『体を動かしたほうがいいから、運動部に入りなさい!』
・・・とか(大汗)。
多くを述べることは割愛しますが、私的には『全くあり得ない』ことで。
ちなみに私は中高一貫男子校在籍中の6年間、あるマニアックな部にずっと一途に在籍してました。
入部理由は、
『入部希望者が少なかった』から!(爆笑)
でも、今でもその選択は正解だったと思います。
狭く深く濃い関係が、卒業して30年経っても、先輩や同期との間で続いてます。
部活とは、好きだから一生懸命打ち込めて、その仲間とは『一生』の関係を作る場所。
中高一貫男子校生活の6年間で、上級生から直接刺激を受けるのは、部活動です。
これは、同級生から受ける刺激以上に、他では得難い経験となります。
少なくとも、私は、そう思っています。
さて、シャイな豚児の話の戻りましょう。
部活見学の時、シャイな豚児はもちろん、自分から積極的に、いろんな部の扉を叩くことはできなかったようで。
それでも、いくつかは、見に行ったのかもしれませんが。
で結局、放課後に吹奏楽部が開催した『中学1年生向けの演奏会』を見に行き。
その演奏会の後、自由に楽器に触ったり、先輩と話ができる機会があったそうで。
その時、高校2年生1名しか担当がいない、テューバに興味を持ち。
いえ、たぶんテューバに興味を持った、というわけではないのでしょう。
「あと半年でテューバがいなくなる。どうにかして中1から担当者を見つけねば!」
という先輩の、あるいは吹奏楽部員の熱意に押された、というのが本当かと。
ひとことでいうと、シャイな豚児は「ネギを背負ってきた鴨」なわけで。
自分から、見事に鴨鍋の中に身を投じた、というところでしょうか(笑)?
結局、中1からは10名程度、吹奏楽部に入部したようですが、テューバはシャイな豚児のみ(爆)。
今では、月曜日から金曜日まで、毎日放課後、高2の先輩からマンツーマンで指導を受ける日々のようです。
「やりがい」という言葉があります。
「自分のやりたいこと」が重視される世の中になってきました。
が、私はそれ以上に「他人から必要だと欲されること(=やりがい)」が動機として大事なのかも、と思っています。
最初は興味がなくても、嫌いではないからやってみようと思い、次第にハマっていく。
自分のキャパシティを広げ、可能性に気付くチャンスとして、これほどの好機はありません。
だって、やることだけで「他人様に喜んでいただける」のですから。
シャイな豚児は、この「やりがい」という好機を、これからどのように自分の人生の糧にしてくのか。
楽しみに、静観したいと思います。
最後に、吹奏楽部に入部を決めたシャイな豚児に、その理由を聞いてみると、
『入部希望者が多いところは嫌だったから』
とのこと。
んっ、血は争えない、ということでしょうか???
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