シャイな豚児が浅野に行きたいと言い出した!2019 と、その後

中高一貫男子校出身の父親と、シャイな豚児の中学受験の記録とその後、です。

部活

入学して3か月あまり。


学校生活にも慣れ、初めての中間考査もおわり。


これからいよいよ、本格的な学校生活がスタートです。


シャイな豚児にとっての最大の楽しみは、部活動の本格始動。


中学1年生は、中間考査終了後の6月から、正式入部となります。


シャイな豚児が入部したのは、なんと吹奏楽部(笑)。


もちろん、本格的な楽器の演奏経験は、今まで皆無です。


いや、いちおう、幼稚園から3年間程度、和太鼓を週1回習ってましたが(汗)。


親のひいき目で見ても、センスの破片も、全く感じられませんでしたが・・・


運動部には最初から全く入部意志がなかった、シャイな豚児。


5年生の時にお伺いした学園祭では、旅行・鉄道研究部と理科研究部に興味あり。


入学する前は、将棋部・模型部・天文部も口にしてました。


『見学に行って、自分が一生懸命に打ち込めそうな、好きなところに入れば』


と、楽しそうに話すシャイな豚児に、私は常に答えていました。


驚いたことに、最近の親御さんの中には、ご子息の部活動を選ぶ時にも、介入される方がおられるようで。


『体を動かしたほうがいいから、運動部に入りなさい!』


・・・とか(大汗)。


多くを述べることは割愛しますが、私的には『全くあり得ない』ことで。


ちなみに私は中高一貫男子校在籍中の6年間、あるマニアックな部にずっと一途に在籍してました。


入部理由は、


『入部希望者が少なかった』から!(爆笑)


でも、今でもその選択は正解だったと思います。


狭く深く濃い関係が、卒業して30年経っても、先輩や同期との間で続いてます。


部活とは、好きだから一生懸命打ち込めて、その仲間とは『一生』の関係を作る場所。


中高一貫男子校生活の6年間で、上級生から直接刺激を受けるのは、部活動です。


これは、同級生から受ける刺激以上に、他では得難い経験となります。


少なくとも、私は、そう思っています。


さて、シャイな豚児の話の戻りましょう。


部活見学の時、シャイな豚児はもちろん、自分から積極的に、いろんな部の扉を叩くことはできなかったようで。


それでも、いくつかは、見に行ったのかもしれませんが。


で結局、放課後に吹奏楽部が開催した『中学1年生向けの演奏会』を見に行き。


その演奏会の後、自由に楽器に触ったり、先輩と話ができる機会があったそうで。


その時、高校2年生1名しか担当がいない、テューバに興味を持ち。


いえ、たぶんテューバに興味を持った、というわけではないのでしょう。


「あと半年でテューバがいなくなる。どうにかして中1から担当者を見つけねば!」


という先輩の、あるいは吹奏楽部員の熱意に押された、というのが本当かと。


ひとことでいうと、シャイな豚児は「ネギを背負ってきた鴨」なわけで。


自分から、見事に鴨鍋の中に身を投じた、というところでしょうか(笑)?


結局、中1からは10名程度、吹奏楽部に入部したようですが、テューバはシャイな豚児のみ(爆)。


今では、月曜日から金曜日まで、毎日放課後、高2の先輩からマンツーマンで指導を受ける日々のようです。


「やりがい」という言葉があります。


「自分のやりたいこと」が重視される世の中になってきました。


が、私はそれ以上に「他人から必要だと欲されること(=やりがい)」が動機として大事なのかも、と思っています。


最初は興味がなくても、嫌いではないからやってみようと思い、次第にハマっていく。


自分のキャパシティを広げ、可能性に気付くチャンスとして、これほどの好機はありません。


だって、やることだけで「他人様に喜んでいただける」のですから。


シャイな豚児は、この「やりがい」という好機を、これからどのように自分の人生の糧にしてくのか。


楽しみに、静観したいと思います。


最後に、吹奏楽部に入部を決めたシャイな豚児に、その理由を聞いてみると、


『入部希望者が多いところは嫌だったから』


とのこと。


んっ、血は争えない、ということでしょうか???